
副看護師長/地域連携室長
東島 直子 TOJIMA Naoko
私たちの使命は、病気や怪我によって生活が一変された患者さんが、再びご自宅や地域で、その方らしい輝きを取り戻し「暮らしがい」を感じられる毎日を送れるよう、リハビリテーションと退院支援を通して全力でサポートすることです。
特に退院支援は、私たちが非常に大切にしているプロセスです。
単に身体機能の回復を目指すだけでなく、患者さんご本人やご家族の皆様と対話をし、その方にとって最善の「これから」は何かを一緒に考え、決して一方通行にならない支援を心掛けています。
時には、患者さんが本当に望んでいることを言葉にするのが難しい場面もあります。
そんな時、そっと心に寄り添い、思いを整理するお手伝いをすることも、私たち看護師の大切な役割だと考えています。
そして、この支援は看護師だけで完結するものではなく、医師/リハビリテーションスタッフ/ソーシャルワーカーなど、多職種の専門家が連携するチームだからこそ、おひとりで出来る事やご家族の介助が必要な細かな動作まで的確な助言を行うことができます。
私自身、20代は急性期病院のICU、30代は療養病院、そして40代でこの回復期リハビリテーション病院の現場にたどり着きました。
子育てに専念したいと環境を変えた療養病院での経験は、「人の人生の物語」に触れた感覚があり、「これまで自分は看護ができていただろうか?」と感じました。
子育てが一段落し、改めて看護師として何がしたいかと考えた時、急性期で培った知識、療養で学んだ視点、その全てを活かし、患者様がご自宅や地域へ戻られ、再び「暮らしがい」を見つけるお手伝いがしたい、その方の人生の「これから」を支えたいという思いで、この病院を選びました。
和光リハビリテーション病院には、私のように様々な経験やライフステージの変化を経て、患者さんやそのご家族を支えたいという熱意を持った仲間が集まっています。
そんな信頼できる仲間と共に、患者さん一人ひとりに寄り添った看護を作っていければと思います。